「この痛み、冷やした方がいいの?それとも温めた方がいいの?」

2025年07月31日

急な痛みや慢性的な痛みに襲われたとき、多くの方が抱える疑問ではないでしょうか。アーク鍼灸整骨院にも、南九州市、枕崎市、指宿市、南さつま市をはじめ、様々な地域からこの質問をされる患者様が多くいらっしゃいます。

実は、痛みの種類や原因によって、冷やすべきか温めるべきかのアプローチは大きく異なります。 間違った対処法は、かえって症状を悪化させる可能性もあるため、正しい知識を持つことが大切です。

 

痛みの種類を見極める:急性期と慢性期

まず、ご自身の痛みがどのような種類なのかを把握することが重要です。大きく分けて、急性期の痛みと慢性期の痛みがあります。

1. 急性期の痛み(炎症を伴う痛み)

急性期の痛みとは、例えば「ぶつけた」「捻った」「転んだ」といった、特定の原因があって突発的に発生した痛みのこと を指します。ぎっくり腰や寝違え、捻挫などのケガが典型的な例です。この時期は、負傷からおよそ48時間〜72時間(約2〜3日間) が目安とされており、炎症反応が最も活発な期間です。具体的には、

  • 特定の原因(ぶつける、捻る、転ぶなど)があって急に痛みが出た

  • 患部が熱を持っている、触ると熱い

  • 腫れや赤みが見られる

  • 安静にしていてもズキズキと痛む、または動かすと激痛が走る

といった症状が特徴です。これは、患部の組織が損傷し、炎症が起きているサインです。炎症とは、身体が傷ついた部分を修復しようとする自然な反応ですが、その過程で熱や腫れ、痛みが生じます。

この急性期の痛みに対しては、基本的に「冷やす」ことが推奨されます。

【冷やすことの具体的な効果と目的】

冷やすことで、炎症による痛みや腫れを効果的に抑えることができます。

  • 血管の収縮と炎症の抑制: 炎症が起きている部位では、血管が拡張し、血液が大量に集まることで熱感や腫れが生じます。冷やすことで血管を収縮させ、血流を一時的に抑えることで、炎症の拡大を防ぎ、熱や腫れの悪化を抑制します。

  • 神経の興奮を鎮め、痛みを和らげる: 患部を冷やすと、神経の伝達速度が遅くなります。これにより、痛みの信号が脳に伝わりにくくなり、痛みの感覚を鈍らせることで、一時的な痛みの緩和に繋がります。

  • 内出血や腫れの軽減: 組織の損傷によって内出血が起きている場合、冷やすことで出血量を抑え、青あざや腫れの拡大を防ぐ効果が期待できます。

【具体的な冷やし方と注意点】

  • 氷嚢やアイスパック: ビニール袋に氷と少量の水を入れて患部に当てるのが最も効果的です。患部に密着し、広範囲を冷却できます。

  • 直接皮膚に当てない: 凍傷の恐れがあるため、必ずタオルなどを一枚挟んで使用してください。

  • 冷却時間: 15分~20分程度を目安に冷やし、一度外して様子を見ましょう。感覚がなくなるほど長時間冷やし続けるのは避け、凍傷に注意が必要です。

2. 慢性期の痛み(血行不良や筋肉の緊張による痛み)

慢性期の痛みとは、徐々に痛みが強くなってきた場合や、長年続く肩こりや腰痛のように、痛みが一定期間継続している場合 を指します。具体的な症状としては、

  • だるさ、重さ、こわばりを感じることが多い

  • 患部に熱感がないか、むしろ冷えていることが多い

  • 朝方に痛みが強くなることがあるが、動くと少し楽になる

  • 温めると痛みが和らぎ、楽になることが多い

といった特徴があります。これは、急性期の炎症が治まった後も、血行不良や筋肉の過度な緊張、疲労物質の蓄積、姿勢の歪みなどが原因で痛みが続いている状態です。

この慢性期の痛みに対しては、基本的に「温める」ことが推奨されます。

【温めることの具体的な効果と目的】

温めることで、血流を改善し、硬くなった筋肉を緩めることで痛みを和らげます。

  • 血管の拡張と血行促進: 温めることで血管が広がり、血流が改善されます。これにより、痛みの原因となる**疲労物質や老廃物の排出が促進され、新鮮な酸素や栄養素が患部に供給されます。**これが組織の回復を促し、痛みを軽減させます。

  • 筋肉の緊張緩和と柔軟性向上: 冷えて硬くなった筋肉を温めることで、**筋肉の緊張が和らぎ、柔軟性が向上します。**筋肉が緩むことで、神経への圧迫が軽減され、痛みやこわばりが緩和されます。

  • 新陳代謝の促進: 血行が促進されることで、細胞の新陳代謝が活発になり、損傷した組織の修復力が高まります。

【具体的な温め方と注意点】

  • 蒸しタオルやホットパック: 電子レンジで温めた蒸しタオルや、市販のホットパックを患部に当てます。じんわりと温めるのがポイントです。

  • 入浴: ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、全身の血行が促進され、筋肉の緊張緩和に効果的です。シャワーだけでなく、湯船に浸かる習慣をつけましょう。

  • カイロ: 手軽に温められますが、低温やけどに注意が必要です。直接肌に貼らず、衣類の上から使用し、定期的に位置をずらしましょう。

 

※注意点:炎症がある場合は絶対に温めない! 急性期で炎症がまだ残っているにも関わらず温めてしまうと、血行が促進され、炎症が悪化し、痛みがさらに強くなる可能性があります。 痛む箇所が熱を持っている場合は、冷やすことを優先してください。


 

アーク鍼灸整骨院の施術アプローチ:根本改善への道

南九州市、枕崎市、指宿市、南さつま市にお住まいの方で、「自分の痛みは急性期?慢性期?」「冷やすべきか温めるべきか判断に迷う」という方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。アーク鍼灸整骨院では、経験豊富な柔道整復師・鍼灸師が、患者様一人ひとりの症状を丁寧に評価し、最適な施術を提供しています。

当院の施術では、単に痛い箇所を施術するだけでなく、AI姿勢分析 を用いて姿勢や動作分析を行い、関節や筋肉のバランスを整えながら、根本からの改善を目指した施術を行っています。当院に在籍する理学療法士、アスレチックトレーナー、ピラティスインストラクター資格者も、その専門性を活かし、多角的な視点から症状を分析します。

 

痛みの種類に応じたオーダーメイド施術

当院では、患者様の状態に合わせて、以下の施術メニューを組み合わせ、最適なアプローチをご提案します。

  • 急性期の痛みには: 炎症を抑え、早期回復を目指すために、ハイボルテージ(高周波)治療テーピングによる固定、超音波治療などを活用します。患部の状態を慎重に見極め、必要に応じて冷却指導も行います。

  • 慢性期の痛みには: 血行促進と筋肉の柔軟性向上、姿勢の改善を目的とした施術を軸に、骨格✖️深層筋調整骨盤矯正鍼灸治療EMSトレーニング超音波治療などを組み合わせます。AI姿勢分析で可視化された動作の課題にもアプローチし、痛みを繰り返さない身体づくりを目指します。

もちろん、インソール療法産後骨盤矯正・姿勢改善マタニティ整体(妊娠中の身体の痛み)巻き爪補正など、多様なニーズに対応できる施術メニューをご用意しています。

経験豊富な施術者が姿勢、動作を分析し、AI姿勢分析による動作改善課題の可視化も行います(あくまで姿勢評価や動作分析は施術者が行い、AIは可視化がメインです)。

「保険診療・交通事故対応可能」 で、「予約優先制で待ち時間なし」 なので、お仕事帰りや家事の合間にもお気軽にお越しいただけます。南九州市を中心に枕崎市・指宿市・南さつま市からも多くの患者様にご来院いただいております。


 

Q&A:あなたの疑問に答えます

Q1: 冷やしても温めても痛みが変わらない、または悪化する場合はどうすればいいですか?

A1: 自己判断での対処では改善が見られない場合や、悪化する場合は、すぐに専門家にご相談ください。痛みの原因は多岐にわたるため、自己判断で対処を続けると、かえって症状を長引かせたり、悪化させたりする可能性があります。アーク鍼灸整骨院では、正確な診断と適切な施術で、あなたの痛みを根本から解決するお手伝いをいたします。

Q2: お風呂に入ると楽になる痛みと、痛みが強くなる痛みがあります。なぜですか?

A2: お風呂で楽になる痛みは、筋肉の緊張や血行不良が原因である可能性が高いです。温まることで血流が促進され、筋肉が緩むため、痛みが軽減されます。一方、お風呂で痛みが強くなる場合は、炎症が起きている可能性や、神経性の痛みが関わっている可能性があります。炎症がある状態で温めると、炎症が悪化し痛みが強くなることがあります。自己判断が難しい場合は、専門家にご相談ください。

Q3: 予防のために、普段からできることはありますか?

A3: 日常生活での姿勢改善や適度な運動は、痛みの予防に非常に重要です。長時間同じ姿勢を避け、こまめに休憩を取ったり、ストレッチをしたりするのも効果的です。また、当院ではAI姿勢分析を用いて、ご自身の姿勢の癖や弱点を可視化し、それに基づいた運動指導も行っています。


 

最後に

「冷やすべきか、温めるべきか」という疑問は、痛みの種類を理解し、適切な対処を行う上で非常に重要です。しかし、ご自身で判断が難しい場合や、痛みが改善しない場合は、迷わず専門家を頼ってください。

アーク鍼灸整骨院では、地域に根ざした視点で、南九州市、枕崎市、指宿市、南さつま市の皆様の健康をサポートしています。私たちは、医療・施術のプロとしての専門性を活かし、実際の施術経験や専門知識に基づいた、人間らしい温かい対応 を心がけています。

あなたの痛みに真摯に向き合い、最適な施術で、快適な日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。


参考文献・引用元

  • 日本整形外科学会:痛みの原因と治療

  • 理学療法士が教える痛みの対処法(専門書籍より抜粋)

  • 臨床鍼灸医学(専門書籍より抜粋)

(※上記は一般的な情報であり、個別の症状については専門家の診断が必要です。)

執筆者:アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

理学療法士・はり師・きゅう師・柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、これまでの経験・実績を基に情報を発信し、少しでも多くの方の助けになるよう努めている。

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