仙腸関節障害・骨盤の歪み

骨盤の歪み・仙腸関節障害とは?

骨盤は、私たちの体のちょうど真ん中あたりにある、とても大切な土台のような部分です。背骨の一番下にある「仙骨(せんこつ)」という骨と、その両側で翼のように広がっている「腸骨(ちょうこつ)」という骨が組み合わさってできており、上半身と下半身をしっかりと繋いでいます。そして、この骨盤の中心にあるのが仙腸関節(せんちょうかんせつ)です。この関節は、見た目にはほとんど動かないように見えますが、実は数ミリ単位でわずかに動くことで、私たちが歩いたり走ったりするときの地面からの衝撃を吸収するクッションのような役割を果たしています。体のバランスを取ったり、スムーズに動いたりするために、なくてはならない重要な関節なのです。

骨盤の歪みとは?

「骨盤の歪み」とは、体の土台である骨盤が、本来あるべき正しい位置からズレて傾いてしまった状態のことです。例えば、長時間スマートフォンをうつむいて見たり、椅子に座るときに足を組んだり、いつも同じ側の肩にカバンをかけたり…。そういった日常生活の何気ないクセや姿勢の悪さ、スポーツでの体の使い方の偏り、ケガなどが原因で、骨盤を支えている周りの筋肉のバランスが崩れてしまいます。その結果、骨盤が前や後ろに倒れたり(前傾・後傾)、左右で高さが違ってしまったり、ねじれてしまったりするのです。

仙腸関節障害とは?

仙腸関節障害とは、クッションの役割をしている仙腸関節に、ほんのわずかなズレが生じたり、負担がかかりすぎて炎症(熱を持って腫れるような状態)が起きたりして、関節がうまく機能しなくなってしまう状態のことです。これが起こると、腰やおしりのあたりに痛みが出たり、太ももやふくらはぎなど、足の方まで痛みが広がっていくこともあります。この障害のとても厄介な点は、レントゲン写真を撮っても骨の形には異常がないため、原因がはっきりと分かりにくいことです。そのため、病院で「特に問題ありません」と言われてしまい、痛みの本当の原因が見過ごされてしまうことが少なくありません。

骨盤の歪み・仙腸関節障害の主な原因と悪化要因

原因の一例

姿勢不良

例えば、長時間机に向かって勉強したり、スマホを操作したり、車の運転をしたりすると、背中が丸まって骨盤が後ろに倒れた姿勢になりがちです。また、無意識に脚を組んだり、立つときにどちらか片方の足に体重をかけたりするクセはありませんか? こうした日々の何気ない習慣が、体の土台である骨盤を少しずつ歪ませてしまう一番の原因になります。

出産による影響

お母さんのお腹の中で赤ちゃんが大きくなると、出産時に赤ちゃんが通りやすいように、骨盤を繋いでいる「靭帯(じんたい)」というバンドを緩めるホルモンが出ます。そのため、出産後の骨盤はとても不安定な状態です。産後に骨盤ベルトを巻いたり、正しいケアをしたりしないと、骨盤が開いたりズレたりしたまま固まってしまい、それが肩こりや腰痛など、後々の不調の原因になることがあります。

筋力低下・アンバランス

私たちの体の奥深くには、骨盤や背骨を支える「インナーマッスル(深層筋)」という、天然のコルセットのような筋肉があります。運動不足などでこのインナーマッスルが弱ってしまうと、体の土台である骨盤をしっかりと支えきれなくなり、グラグラと不安定になってしまいます。その結果、ちょっとしたことで骨盤が歪んだり、仙腸関節がズレたりしやすくなります。

スポーツや転倒などの外傷

部活動での激しい接触プレーや、しりもちをつくような転倒、交通事故などで体に強い衝撃が加わったときに、骨盤の仙腸関節がほんのわずかにズレてしまうことがあります。このズレは非常に小さいため見過ごされがちですが、関節の動きを悪くし、なかなか治らない慢性的な腰痛の隠れた原因になっていることも少なくありません。

悪化要因

  • 姿勢不良(猫背・反り腰)
    猫背や、腰を反らせすぎている反り腰といった悪い姿勢は、常に骨盤を傾かせた状態にするため、歪みをさらに悪化させ、体に定着させてしまいます。

  • 下肢の長さの左右差(脚長差)
    生まれつきや、過去のケガなどが原因で左右の脚の長さに微妙な差があると、まっすぐ立っているつもりでも骨盤が傾いてしまい、仙腸関節に偏った負担がかかり続けます。

  • 腰椎や股関節の可動性制限
    腰の骨(腰椎)や股関節が硬くて動きが悪いと、その動きを補うために、すぐ隣にある仙腸関節が本来の動き以上に働きすぎてしまいます。この「がんばりすぎ」が、関節の負担を増やしてしまいます。

  • インナーマッスルの弱化(特に腸腰筋・腹横筋・多裂筋)
    骨盤を安定させる「天然のコルセット」であるインナーマッスルが弱いと、歪んだ骨盤を元に戻す力が働かず、症状を悪化させる原因になります。

  • 呼吸や内臓の機能低下(腹圧の不均衡)
    正しい呼吸ができていないと、お腹の中から体を支える力(腹圧)が弱くなります。この内側からの支えがなくなると、骨盤はさらに不安定になり、歪みが悪化しやすくなります。

  • 他の箇所の痛みを庇うため
    例えば足首を捻挫したときに、痛いほうの足をかばって歩くと、骨盤や体の使い方が不自然になります。このように、他の場所の痛みを無意識に庇い続けることで、結果的に骨盤の歪みを生み出したり、悪化させたりします。

仙腸関節障害の代表的な症状

お尻の奥の痛み(仙骨周辺の局所痛)

  • 仙腸関節に問題が起きている場合、最もよく見られる代表的な症状がこれです。

  • ベルトの少し下あたりにある、お尻の「えくぼ」のようにへこんだ部分の近く(専門的にはPSIS:後上腸骨棘と言います)に、まるで指でグッと強く押されているような、一点集中の鋭い痛みを感じます。「右側だけ」「左側だけ」のように、片側だけに痛みが出るのが大きな特徴です。

  • 特に、長い時間イスに座っていて立ち上がる瞬間や、ベッドで寝返りをうつときなど、お尻に力が入る動きで「ズキッ」とした痛みが出やすい傾向があります。

太ももや鼠径部(そけいぶ)への放散痛

  • お尻の痛い場所から、まるで痛みが広がっていくように、太ももの裏側や外側、足の付け根(鼠径部)あたりまで、鈍い痛みやしびれを感じることがあります。これを放散痛(ほうさんつう)と呼びます。

  • 足に広がる痛みなので「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」と間違われることが多いですが、背骨(腰椎)のレントゲンを撮っても異常が見つからない場合は、仙腸関節が原因である可能性が考えられます。

左右どちらかの腰痛(片側性腰痛)

  • 仙腸関節は骨盤の左右に一つずつあります。そのため、トラブルが起きている側の腰だけが痛むケースがほとんどです。「腰全体が痛い」というよりは、「右の腰が痛い」といった具体的な訴えが多くなります。

  • 靴下を履くときのように片足で立ったり、痛いほうの足に体重をかけたりすると、痛めている関節に直接負担がかかるため、痛みが一層強くなります。

仰向けや長時間の同じ姿勢がつらい

  • 仰向けで寝ると、体の重みで仙腸関節が圧迫されるため、お尻や腰にじわじわとした痛みが出てきて眠れない、ということがあります。

  • 授業中やデスクワークなどで何時間も同じ姿勢で座り続けると、関節にかかる負担が積み重なり、鈍い痛みや動きたくなるような違和感が出てきやすくなります。

階段昇降や立ち上がり動作時の痛み

  • イスからスッと立ち上がる、車のシートから体をひねって降りる、階段を一段のぼるなど、骨盤を動かして体に力を入れる一連の動作の瞬間に、鋭い痛みが走ることがあります。

  • 特に、痛い側の足にグッと体重を乗せた瞬間に痛みが誘発される場合、関節がグラグラと不安定になっていることが痛みの原因かもしれません。

妊娠中・産後に出る骨盤周囲の痛み

  • 妊娠中や出産後には、赤ちゃんが産道を通りやすくするために「リラキシン」というホルモンが分泌されます。このホルモンの影響で骨盤の関節全体が緩くなるため、仙腸関節に負担がかかり、痛みが出やすくなります。

  • お尻の痛みだけでなく、足の付け根の前側にある「恥骨(ちこつ)」が痛んだり、骨盤全体がグラグラするような不安定な感覚を伴ったりすることもよくあります。これらは「産後の骨盤矯正」でケアをしていく代表的なお悩みの一つです。

アーク鍼灸整骨院の専門的アプローチ

アーク鍼灸整骨院では、症状のある部位だけに注目するのではなく、姿勢や身体の使い方、筋肉・関節の連動性に注目して根本改善を目指します。

① 姿勢・動作分析による評価

当院ではまず、問診・視診・触診に加えて姿勢と動作の評価を行います。 経験豊富な国家資格保有者が一人ひとりのお身体の状態を丁寧に確認し、どこに負担がかかっているのか、なぜ骨盤が歪んでいるのかを明らかにします。

② 骨盤・仙腸関節への調整(骨格×深層筋調整)

当院独自の「骨格×深層筋調整」により、

  • 骨盤周囲のインナーマッスル(深層筋)を緩める

  • 仙腸関節の微細な動きを回復させる

  • 筋肉と骨格のバランスを整える といったアプローチを行います。

③ 筋膜リリース・鍼灸治療

癒着した筋膜をはがすことで、可動域の改善と痛みの緩和を目指します。 必要に応じて、鍼灸治療により自律神経や深部筋肉へのアプローチも行います。

④ ピラティス(運動療法)

正しい骨盤の位置を維持するためには、体幹・股関節・骨盤周囲の筋肉の再教育が必要です。 アーク鍼灸整骨院では、ピラティスの原理を取り入れた運動療法を通して、姿勢や身体の使い方を改善していきます。

⑤ 痛みの再発を予防する施術メニュー

  • 骨盤矯正

  • 産後骨盤矯正

  • EMSトレーニング

  • マタニティ整体

  • テーピング

  • ハイボルテージ治療(急性期の炎症や痛み)

  • 超音波治療(微細損傷への促進)

  • 巻き爪補正やインソール療法による足元からのバランス調整

「その場しのぎではない根本改善」 これがアーク鍼灸整骨院の方針です。

▶︎仙腸関節痛に対する当院の、施術例・改善例はこちら

 

よくある質問(Q&A)

Q1:骨盤の歪みは整骨院で本当に治るの?

A:骨盤の歪みは、関節の位置だけでなく筋肉の緊張や姿勢の癖が関係しています。 アーク鍼灸整骨院では、骨格調整と筋肉の再教育を同時に行うことで、持続性の高い矯正を実現します。

Q2:産後の骨盤矯正はいつから受けられますか?

A:目安は産後1ヶ月以降です。体調が落ち着いた段階でご相談ください。産後特有の骨盤の開きに対応した安全な矯正を行います。

Q3:整形外科では「異常なし」と言われたのに痛いのはなぜ?

A:画像検査で異常がない場合でも、仙腸関節の微細なズレや筋肉バランスの崩れによって痛みが出ることがあります。 当院では動きや筋バランスまで評価するため、整形外科とは違った視点で施術を提供できます。

Q4:どのくらい通えば良くなりますか?

A:痛み自体は早期に回復することが多いですが、繰り返さない身体作りまでは、目安として3ヶ月程度で身体の癖を改善していくことを目指します。 初回時にしっかりと説明し、最適なプランをご提案します。

 


【アーク鍼灸整骨院の特徴】

  • 国家資格保有者による安心・安全な施術

  • 姿勢と動作の評価に基づいたオーダーメイド施術

  • 骨格×深層筋調整、ピラティス、筋膜リリース、鍼灸などの幅広いアプローチ

  • 地域密着型で南九州市・枕崎市・指宿市・南さつま市から多数のご来院実績

  • 駐車場完備、キッズスペースあり


【まとめ】

骨盤の歪みや仙腸関節障害は、痛みや不調の根本原因となることが多く、早期対応が重要です。 アーク鍼灸整骨院では、豊富な知識と経験を活かし、あなたの「本当の健康」を取り戻すお手伝いをいたします。

まずはお気軽にご相談ください。あなたの身体に合わせた最適なプランをご提案いたします。


【参考文献】

  • 日本整形外科学会「仙腸関節障害」https://www.joa.or.jp/

  • 理学療法士協会誌「骨盤の安定性に関する生体力学的研究」

  • 書籍『体幹・骨盤機能障害の評価と運動療法』医学書院


南九州市・枕崎市・指宿市・南さつま市で整骨院をお探しの方へ── 骨盤の歪み・仙腸関節障害でお悩みの際は、ぜひアーク鍼灸整骨院へご相談ください。

 

 

執筆者:アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

理学療法士・はり師・きゅう師・柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、これまでの経験・実績を基に情報を発信し、少しでも多くの方の助けになるよう努めている。

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