スポーツやレジャーでのケガの対処法
2025年07月26日
夏本番となり、海水浴やプール、キャンプ、登山など、アウトドア活動が盛んになる季節ですね。スポーツを楽しまれる方も多いのではないでしょうか。しかし、楽しい一方で、思わぬ怪我に見舞われることもあります。特に夏場は、暑さによる身体への影響も大きく、怪我のリスクが高まる傾向にあります。

今回は、スポーツやレジャーで起こりやすい怪我とその対処法、そして、もし怪我をしてしまった場合に放置することのリスクについて詳しく解説します。
スポーツやレジャーで多い怪我とその原因
1. 捻挫(ねんざ):足首や膝に注意!
概要と原因
捻挫は、関節が正常な範囲を超えてねじれたり、曲がったりすることで、関節を支える靭帯や関節包(かんせつほう)が損傷する怪我です。
-
足首の捻挫: 海水浴やプールサイドで滑ったり、不慣れな山道でのハイキング中に足を踏み外したり、球技中に着地を失敗したりすることで起こりやすいです。特に足首は、内返し捻挫(足の裏が内側に向く)が多く、外くるぶしの周りの靭帯が損傷します。
-
膝の捻挫: サッカーやバスケットボールなどのコンタクトスポーツで、方向転換時やジャンプの着地時に膝が不自然な方向に曲がることで生じやすいです。靭帯損傷だけでなく、半月板(はんげつばん)というクッション材の損傷を伴うこともあります。
夏場に注意すべき点
夏場は、サンダルを履く機会が増え、足元の安定性が低下しやすくなります。また、水辺での活動では、足元が滑りやすく、注意が必要です。
2. 肉離れ:太ももやふくらはぎに多発!
概要と原因
肉離れは、筋肉が急激に収縮したり、引き伸ばされたりすることで、筋肉の線維が部分的に断裂する怪我です。
-
原因: 準備運動不足、疲労の蓄積、筋肉の柔軟性不足などが挙げられます。
-
夏場に注意すべき点: 暑い中での運動は、発汗により体内の水分や電解質が失われやすく、脱水状態になりやすいです。脱水は筋肉の柔軟性を低下させ、痙攣(けいれん)を起こしやすくするだけでなく、肉離れのリスクを高めます。また、暑い環境での運動は、身体への負担が大きいため、疲労が蓄積しやすく、これも肉離れの原因となります。
よく起こる部位
太ももの裏側(ハムストリングス)、ふくらはぎ(腓腹筋)、太ももの内側(内転筋)など、急なダッシュやジャンプ動作で使われる筋肉に多く発生します。
3. 打撲(だぼく)
概要と原因
-
打撲: 身体の一部を強くぶつけることで、皮膚の下の組織(筋肉や血管など)が損傷し、内出血や腫れ、痛みを伴う怪我です。転倒や衝突、物が当たるなどで起こります。
夏場に注意すべき点
不慣れな場所でのレジャー活動や、スポーツ中の転倒などで起こりやすいです。特に屋外では、アスファルトや岩場など、硬い場所での転倒は、重度の打撲につながる可能性があります。
怪我をしてしまったら?応急処置の基本「RICE処置」

怪我をしてしまったら、まずは適切な応急処置を行うことが大切です。RICE処置は、怪我の悪化を防ぎ、回復を早めるための基本的な応急処置です。
-
R (Rest:安静) 怪我をした部位を動かさず、安静に保ちます。無理に動かすと、損傷を広げてしまう可能性があります。
-
I (Ice:冷却) 患部を氷嚢や冷湿布などで冷やします。これにより、内出血や腫れを抑え、痛みを和らげる効果があります。冷やしすぎには注意し、20分程度を目安に行い、感覚が麻痺するようであれば一旦中断してください。
-
C (Compression:圧迫) 患部を弾性包帯などで適度に圧迫します。これにより、腫れや内出血を最小限に抑えます。ただし、締め付けすぎると血行が悪くなるため注意が必要です。
-
E (Elevation:挙上) 患部を心臓より高い位置に持ち上げます。これにより、重力によって血液が患部に集まるのを防ぎ、腫れを軽減する効果があります。
RICE処置はあくまで応急処置です。痛みが強かったり、腫れがひどい場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
怪我を放置することのリスク
「これくらいなら大丈夫だろう」「すぐに治るだろう」と怪我を放置してしまうのは大変危険です。以下のようなリスクが考えられます。
-
症状の悪化・慢性化: 軽度な捻挫や肉離れでも、適切な処置を行わずに放置すると、損傷が悪化し、痛みが慢性化してしまうことがあります。日常生活に支障をきたしたり、スポーツ活動への復帰が遅れたりする原因となります。
-
機能障害の残存: 靭帯や筋肉が適切に修復されないと、関節の不安定性や筋力低下が残り、将来的に関節の変形や再負傷のリスクが高まります。
-
痛みの連鎖: 痛みをかばうことで、姿勢や動作が不自然になり、別の部位に負担がかかり、新たな痛みが生じる「痛みの連鎖」を引き起こすことがあります。例えば、足首の捻挫をかばうことで膝や腰に痛みが生じるケースなどです。
-
精神的ストレス: 痛みが長引くと、日常生活や仕事、趣味などにも影響が出て、精神的なストレスを抱えてしまうことがあります。
アーク鍼灸整骨院の施術とアプローチ
南九州市、枕崎市、指宿市、南さつま市でスポーツやレジャーによる怪我でお悩みの方は、ぜひアーク鍼灸整骨院にご相談ください。
当院では、単に痛い箇所を施術するだけでなく、経験豊富な柔道整復師・鍼灸師・理学療法士在籍しており、お一人おひとりの怪我の状態を正確に評価し、早期回復と日常への早期復帰を目指した最適な施術を行います。
アーク鍼灸整骨院の強み

正確な状態評価と適切な処置
経験豊富な施術者が問診や徒手検査を丁寧に行い、患部の損傷度合いや炎症の有無、周辺組織への影響などを詳細に評価します。
この詳細な評価に基づき、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な施術プランを組み立てます。
早期改善を促す施術
急性期の痛みや炎症の早期回復には、ハイボルテージ(高周波)治療や超音波治療を用いて、症状の緩和と組織の修復を促します。特に超音波治療器には、組織の修復を促す「マイクロカレント」機能を搭載しているものもあります。マイクロカレントは、身体に非常に微弱な電流を流すことで、細胞の活性化やATP(アデノシン三リン酸:細胞のエネルギー源)の生成を促進し、損傷した組織の自己治癒力を高める効果が期待できます。
患部の保護や安定性の向上には、テーピングを適切に施します。
痛みの緩和や筋肉の緊張緩和、血行促進には鍼灸治療が効果的です。
必要に応じて、関節や筋肉のバランスを整える骨格✖️深層筋調整も行い、負傷により生じた、身体全体の機能を調整し、再負傷のリスクを減らします。
専門性と安心感
経験豊富な柔道整復師・鍼灸師が常駐し、理学療法士、アスレチックトレーナー、ピラティスインストラクター資格者も在籍しております。
医療・施術のプロとして、専門性の高い知識と技術で患者様をサポートいたします。
保険診療・交通事故対応可能ですので、安心してご来院ください。
患者様への徹底したサポート:
予約優先制で待ち時間なしのため、お忙しい方でもスムーズに施術を受けていただけます。
南九州市を中心に、枕崎市、指宿市、南さつま市からも多くの患者様にご来院いただいております。
スポーツやレジャーでの怪我は、早期の適切な処置がその後の回復を大きく左右します。「これくらいなら…」と自己判断せずに、少しでも異変を感じたら、アーク鍼灸整骨院までお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、痛みのない快適な身体を取り戻し、活動的な毎日を送りましょう!
Q&A
Q1: 怪我をしてすぐに冷やした方が良いですか?温めるのはいつからですか?
A1: 急性の怪我(捻挫、肉離れ、打撲など)の場合、直後から48時間程度は患部を冷やす(アイシング)ことが重要です。これにより、炎症を抑え、内出血や腫れを最小限に抑えることができます。温めるのは、炎症や腫れが落ち着いてから(通常48時間以降)です。温めることで血行が促進され、組織の回復を促します。自己判断が難しい場合は、専門家にご相談ください。
Q2: テーピングは自分で行っても良いですか?
A2: 応急処置としてのテーピングは有効ですが、正しい知識と技術がないと、かえって症状を悪化させたり、皮膚トラブルの原因になったりする可能性があります。適切な圧迫や固定ができていないと、効果も半減してしまいます。専門家による指導を受けるか、アーク鍼灸整骨院にご来院いただければ、症状に合わせた適切なテーピング処置を行います。
Q3: 怪我から復帰する目安はありますか?
A3: 怪我の種類や重症度、個人の回復力によって大きく異なります。痛みがなくなったからといってすぐに元の活動に戻ると、再発のリスクが高まります。アーク鍼灸整骨院では、身体の状態を総合的に評価し、段階的に運動負荷を上げていくためのアドバイスやリハビリメニューを提案いたします。無理のない復帰プランを一緒に考えていきましょう。
参考文献・引用元
-
公益社団法人 日本整形外科学会:https://www.joa.or.jp/
-
公益社団法人 日本柔道整復師会:https://www.shadan-nichijyu.or.jp/
-
公益社団法人 日本鍼灸師会:https://www.harikyu.or.jp/
上記は一般的な情報であり、個別の症状については専門家にご相談ください。





