【症例報告18】手首の使いすぎによる肘の痛み。南九州市|40代・女性・保育士の「上腕骨外側上顆炎」改善例
2026年03月1日
「テニスは未経験なのに、肘の外側が痛む…」
いわゆる「テニス肘」は、正式名称を上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)と呼びます。スポーツだけでなく、重い物を持ったり手首を繰り返す使う職業の方に多く見られる疾患です。今回は、南九州市からご来院いただいた保育士さんの事例を通じ、当院のアプローチをご紹介します。
患者様情報
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年齢・性別:40代女性
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居住地:南九州市
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職業:保育士(園児の抱っこ、掃除、事務作業など)
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症状の経過:3ヶ月前から右肘外側に違和感。雑巾絞りやドアノブを回す動作で鋭い痛みが生じるようになり、整形外科で上腕骨外側上顆炎と診断。
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通院頻度:週1回(計8回)
ご来院のきっかけ
「仕事中に子供を抱き上げようとして肘に痛みが走り、ヒヤッとしたのがきっかけです。湿布ではなかなか変わらず、仕事に支障が出るのが怖くて…」と、切実な思いを抱えてアーク鍼灸整骨院へ相談に来られました。
検査結果と症状の特徴
上腕骨外側上顆炎は、手首を伸ばす筋肉(主に短橈側手根伸筋)の付け根である肘の骨の部分に負荷が集中し、腱の微細な損傷や変性が生じている状態です。
今回の患者様の場合、肘局所の問題に加え、「肩甲帯(肩まわり)から体幹の連動性」に着目しました。猫背気味の姿勢により肩甲骨の安定性が低下しており、その分を手首や肘の力で補う「代償動作」が、肘への負担を強めていた可能性が考えられました。
姿勢・アライメント評価(AI分析の活用)
当院では、AI姿勢分析を補助ツールとして使い、患者様と一緒に現状の課題を可視化します。
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柔軟性:前腕伸筋群および大胸筋のタイトネス(柔軟性低下)。
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可動性:胸椎(背中)の伸展・回旋の動きが硬い。
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安定性:肩甲骨周囲筋の支持力が弱く、腕の重さを支えきれていない。
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代償パターン:巻き肩姿勢。肩が内に入ることで、手首を返す動作時に肘の外側へ力学的ストレスがかかりやすいアライメントでした。
施術内容:アーク鍼灸整骨院のアプローチ
肘の局所的な痛みへの対処と、負担を減らすための身体づくりを並行して行いました。
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筋膜リリースや手技療法を用い、硬くなった前腕から肩・胸周りの柔軟性を回復させます。

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高電圧による電気刺激(物理療法)を用い、手技では届きにくい深部の組織へアプローチ。疼痛緩和をサポートします。

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運動療法・ピラティス要素の導入:
痛みの軽減に合わせて、腹式呼吸や肩甲骨を正しく動かすエクササイズを実施。手先だけに頼らず、体幹を支持基盤として使う動作の再獲得を目指しました。

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生活・姿勢指導:
抱っこの際の脇の締め方や、デスクワーク時の肘の置き方など、負担を分散させる工夫を提案しました。

改善の経過(※経過に関しては、仕事内容等により個人差があります。)
| 回数 | 身体変化 + 患者の体感 |
| 初回 | 施術後、肘の痛みが半分以下に。「腕が軽くなった」と実感。 |
| 3回目 | 雑巾を絞る動作ができるようになる。仕事終わりの重だるさが軽減。 |
| 6回目 | AI姿勢分析で「巻き肩」が改善。肩甲骨が動くようになり、肘への負担が激減。 |
| 8回目 | 痛み消失。子供を抱っこしても不安がない状態に。セルフケアが習慣化。 |
患者様の声
「肘が痛いのに、肩や背中の動きをチェックされた時は驚きましたが、説明を聞いて納得できました。自分の姿勢を客観的に見られたのも良かったです。今では仕事中の痛みも気にならなくなり、元気に子供たちと向き合えています!」
担当者からのコメント
上腕骨外側上顆炎は、一度良くなっても「使い方の癖」が残っていると再発しやすい疾患です。当院では、痛みを抑えるだけでなく、姿勢、動作評価を行い「動くべき関節(胸椎・肩関節)」と「支えるべき関節(肘・腰椎)」の役割分担を整えることを重視しています。
南さつま市や枕崎市、指宿市からも、職業上のオーバーユースでお悩みの方が多く来院されます。お一人ずつの生活背景に合わせたセルフケアをご提案し、根本的な機能改善をサポートいたします。
よくあるQ&A
Q1. 病院で「安静に」と言われましたが、仕事を休めない場合はどうすれば?
A. 完全に休むのが難しい場合、当院では**テーピングやサポーター(テニス肘バンド)**による負担軽減を提案します。あわせて、肘へのストレスを最小限にする「抱っこの仕方」や「PC操作の姿勢」を指導し、仕事を続けながらの改善を目指します。
Q2. 自分でできるストレッチはありますか?
A. 手首を下に曲げ、肘を伸ばした状態で前腕の外側を伸ばすストレッチが有効です。ただし、**「伸ばして痛みが強まる時期」**は逆効果になるため、専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。
Q3. どのくらいの期間(回数)通えば治りますか?
A. 症状の程度や生活背景によりますが、初期の強い痛みは3〜5回程度で落ち着くことが多いです。根本的な姿勢改善や動作の定着を含めると、8〜12回(2〜3ヶ月)程度を一つの目安としています。
Q4. 保険は使えますか?
A. 「いつ、どこで、何をして痛めたか」という明確な原因(負傷原因)がある場合は、健康保険の適応となる可能性があります。慢性的な姿勢不良に起因する場合は、自費診療(姿勢改善コース)でのご案内となります。
Q5. 肘を温めるのと冷やすの、どちらが良いですか?
A. ズキズキと熱を持って痛む「急性期」は冷やすことが推奨されますが、重だるい「慢性期」は温めて血流を良くすることが効果的です。当院では状態に合わせて最適なケアをアドバイスします。
まとめ
肘の痛みは、前腕だけでなく全身のバランスの乱れを知らせるサインかもしれません。
南九州市・枕崎市・指宿市・南さつま市で肘の不調にお悩みの方は、アーク鍼灸整骨院へご相談ください。専門知識を持ったスタッフが、お一人おひとりに寄り添った施術を提供いたします。
参考文献:
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Fairbank, S. M., & Corlett, E. N. (2002). The role of shoulder girdle stability in upper limb disorders.(肩甲帯の安定性と上肢疾患の関連性に関する考察)
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厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレッチングの実際」





