【症例報告21:足の痛み】5年前から繰り返す「有痛性外脛骨」の改善例|南九州市15歳バレー部|アーク鍼灸整骨院

2026年05月21日

アーク鍼灸整骨院のブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、小学生の頃から長年「足の内側の出っ張りと痛み」に悩まされていた、南九州市在住のバレーボール選手の事例をご紹介します。

患者様情報

  • 年齢・性別: 15歳・女性(バレーボール部)

  • 居住地: 鹿児島県南九州市

  • 症状の経過: 小学5年生頃から、運動後に足の内側の骨が突き出し、痛みが出るようになった。整形外科で「有痛性外脛骨」と診断され、安静を指示されるが、競技復帰後に再発を繰り返していた。


ご来院のきっかけ

「中学最後の大会に向けて、痛みを気にせずプレーしたい」という切実な思いでご来院されました。長年、痛みが出たら休むという対処を続けてこられましたが、競技強度が上がるにつれ、休養だけでは追いつかない状態に限界を感じておられました。


当院での評価:多角的な臨床推論

当院では、単に局所の炎症を診るだけでなく、なぜ5年間も症状を繰り返してきたのかを解明するために、以下のステップで評価を行いました。

1. 徒手検査(フィジカルチェック)

外脛骨(舟状骨内側の副骨)に付着する後脛骨筋の緊張と圧痛を確認。運動による機械的刺激で炎症が生じている状態と推察しました。

2. FPI(Foot Posture Index)検査

国際的に標準化された足部評価指標**「FPI」を実施。数値化した結果、左右ともに強い「過回内(オーバープロネーション)」**を示しました。これにより、足部構造が内側に崩れやすく、外脛骨に負担がかかりやすい土台であることが可視化されました。

3. 動作テスト(バイオメカニクス評価)

FPIの結果を裏付けるように、サイドステップや着地動作時に土踏まずが著しく潰れ、内側の骨(外脛骨部)に過度な牽引力が加わる動作エラーを確認しました。


提携医でのMRI検査と確定診断

予後を正確に見極め、最適な運動強度をアドバイスするため、提携整形外科にてMRI検査を依頼しました。

結果は、臨床的な予測通り「有痛性外脛骨(外脛骨障害)」。

▶︎有痛性外脛骨(外脛骨障害)の詳細はこちらから

画像により、骨および周囲組織の炎症(骨腫脹など)の程度を確認し、保存療法による改善の可能性が高いと判断しました。

💡MRIによる精査の重要性

レントゲンでは「副骨の有無」はわかりますが、MRIでは「今、どこで、どの程度の炎症が起きているか」という活動性を確認できます。これにより、科学的根拠に基づいたリハビリ計画を立てることが可能になります。


アーク鍼灸整骨院の施術・アプローチ

  • ハイボルテージ:MRIで確認された炎症部位へ高電圧治療を行い、疼痛の早期緩和を図ります。

  • 筋膜リリース:後脛骨筋や足底腱膜など、外脛骨を牽引する要因となる軟部組織の過緊張を緩和し、局所のストレスを軽減します。

  • インソール療法(フォームソティックス・メディカル):FPI検査に基づき、足アーチを支持する医療用インソールを処方。物理的に過回内を抑制することで、運動時の外脛骨への負荷を軽減します。

  • ピラティス(運動療法):足部の内在筋や、股関節のコントロール能力を強化。インソールによる構造的サポートを、自身の筋力で維持・安定させる(スタビリティー)能力を養います。

 

⚠️手術適応について:多くは保存療法で経過を見ますが、骨片の分離が強く、数ヶ月の適切なリハビリでも日常生活に支障が出る重症例では、手術が検討されることもあります。当院では医療連携を活かし、適切なタイミングで医師の判断を仰げる体制を整えています。


🌿改善の経過

回数 内容 + 患者様の体感
初回  FPI検査等で足部構造の課題を共有。ハイボルトで疼痛ケア。
2回目  MRI画像をもとに、現在の炎症レベルに応じた運動制限とリハビリ計画を策定。
5回目  インソール装着により動作時の安定感が増し、練習後の鋭い痛みが軽減。
8回目  激しい練習後も強い痛みが出にくい状態へ。セルフケアを継続しつつ復帰。

💬患者様の声

「小学生の時から『付き合っていくしかない』と言われていた痛みが、自分の足の形や動きのクセを詳しく説明してもらったことで、どう対策すればいいか納得できました。インソールを履いてからは足がしっかり支えられている感じがして、安心してプレーできています!」


🧑‍⚕️担当者からのコメント

有痛性外脛骨は、安静だけでは解決しないケースが少なくありません。当院ではFPIによる構造評価と、医療機関との画像連携を組み合わせることで、「なぜ痛むのか」という問いに対し、バイオメカニクスの視点からアプローチします。

南九州市周辺で、長引く足の痛みにお悩みの学生アスリートの方は、ぜひ一度ご相談ください。


Q&A:有痛性外脛骨について

Q1:何回くらいの通院で良くなりますか?

A: 疼痛緩和の目安は3〜5回程度ですが、構造的な課題(過回内)へのアプローチや動作修正を含めると、8〜10回程度継続的に通われるケースが一般的です。

Q2:運動は完全に休止しなければなりませんか?

A: 炎症の程度によります。MRI等の診断結果を尊重し、練習強度を調整しながら(例えば「ジャンプは控えるがレシーブ練習は行う」など)リハビリを進めることが可能です。

Q3:インソールを履けば、どんな靴でも大丈夫ですか?

A: 基本的にはバレーシューズやスニーカーなど、しっかりと足を包み込む靴での使用を推奨します。日常生活から足を支えることで、より効率的な症状緩和が期待できます。

Q4:成長痛との違いは何ですか?

A: 有痛性外脛骨は特定の「副骨」に関連した痛みですが、成長痛(オスグッド等)も同様に過回内が関与していることが多いです。どちらも適切な構造評価が重要です。

Q5:手術が必要になるのはどんな時ですか?

A: 保存療法を継続しても改善が見られず、骨の分離が原因で軟骨損傷や強い機能制限が続く場合です。当院では提携医と連携し、必要な場合は速やかにご紹介します。


まとめ

南九州市、枕崎市、指宿市、南さつま市で足の内側の痛みにお悩みの方は、アーク鍼灸整骨院へ。

科学的な評価(FPI)と医療連携により、再発しにくい体作りをサポートいたします。

執筆者:アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

理学療法士・はり師・きゅう師・柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、これまでの経験・実績を基に情報を発信し、少しでも多くの方の助けになるよう努めている。

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