【症例報告⑦】 ストレートネックによる長年の肩こり・頭痛でお悩みの30代女性の改善例

2025年10月15日

患者様情報

年齢・性別:30代女性

居住地:指宿市

職業/生活背景:事務職(デスクワーク中心)。長時間のPC作業で前傾姿勢になりやすい。

症状の経過:10年以上前から慢性的な肩こりがあり、週に2〜3回は頭痛(緊張型頭痛)を併発。市販薬でしのぐ日々が続いていた。

通院ペース:週1回の施術からスタートし、症状が安定してからは隔週のメンテナンスに移行。


🌷ご来院のきっかけ

「夕方になると首から肩甲骨のあたりが鉄板のように固くなり、ひどいときは吐き気を伴う頭痛で仕事が手につかなくなるほどでした。

集中したいときに頭痛が出るのが本当に辛くて……。

というお悩みでご相談いただきました。


🔍検査結果と症状の特徴

姿勢分析と動作チェックの結果、「肩こり・頭痛」という表面的な症状の裏に、根本的な姿勢の崩れがあることが判明しました。

姿勢・可動域の特徴

首(頚椎)の自然なカーブが失われたストレートネックを認めました。

頭の重さ(約5〜6kg)を支えるために、首の後ろ側(後頚筋群)が常に緊張している状態でした。

筋肉・関節のバランス

背中が丸まり肩が内に巻き込まれる**巻き肩姿勢(円背)**を確認。

胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)が硬く短縮し、肩甲骨を安定させる菱形筋や僧帽筋中部・下部が弱化していました。

胸椎の可動性低下

背骨の胸の部分(胸椎)の「反らす・ひねる」動きが著しく低下しており、

その分、首(頚椎)が代わりに過剰に動いてしまう代償動作が見られました。

これが慢性的な肩こりや緊張型頭痛を引き起こす主な要因でした。


🦴姿勢評価

観点 評価内容
柔軟性 肩甲挙筋・小胸筋などに強い短縮があり、筋肉が常に張った状態。
可動性 胸椎の伸展・回旋の動きが制限されていた。
安定性) 腹横筋・多裂筋など体幹のインナーユニットが弱く、姿勢維持が困難。
代償パターン 胸椎の硬さを首や肩でカバーする「上位交差性症候群」に近い状態。

 

アーク鍼灸整骨院での施術内容

手技療法・骨格矯正

  • 筋膜リリース:硬くなった小胸筋や首の深層筋を丁寧にほぐし、柔軟性を回復。

  • 骨盤矯正:骨盤の傾きを整えて、上半身の土台を安定化。

運動療法・ピラティス指導

柔道整復師とピラティスインストラクターが連携し、正しい身体の使い方を再教育。

  • 胸椎モビリティ改善:キャット&カウ、スパイナルローテーション

  • 体幹安定化:ドローイン(腹横筋活性化)

  • 肩甲骨安定化:肩甲骨エクササイズ

生活・姿勢指導

  • 正しい座り方(骨盤を立てる)とモニターの高さ調整を指導。

  • 1時間に一度、胸椎を動かすストレッチを推奨。

 

👉 アーク鍼灸整骨院の肩こり施術ページ

 

改善の経過

回数 身体の変化・体感
初回 肩の緊張が緩み、久々に熟睡。
3回目 デスクワーク中も姿勢を意識できるようになり、肩が軽くなる。頭痛薬の使用頻度が減少。
6回目 頭痛が消失。長時間の作業でも症状が出にくくなる。
8回目以降 良い姿勢が定着し、再発防止のメンテナンス期へ移行。

 

💬患者様の声

「長年の頭痛から解放されたのが本当に嬉しいです。

ただのマッサージではなく、痛みの原因を教えてもらい、ピラティスで“自宅でもできる運動を教えてもらい継続していきたいです。

指宿市から少し距離はありますが、通い続けて本当に正解でした!」

担当者コメント(柔道整復師・ピラティス資格者)

この方は、現代人に非常に多いストレートネック+胸椎モビリティ低下の典型例でした。

まずは骨格×深層筋調整で姿勢の基盤を整え、胸椎の動きを回復させることを最優先に行いました。

アーク鍼灸整骨院では、

全身の連動性を整える根本治療を行っています。

現在は再発予防を目的にピラティスを継続中。

今後も南さつま市・枕崎市・指宿市など、姿勢に悩む方々のサポートを続けてまいります。


①症状の概要:肩こり・頭痛・ストレートネック

肩こりは、首〜肩の筋肉(僧帽筋・肩甲挙筋など)が緊張し、血流が悪くなることで起こります。

この緊張が後頭部の神経を刺激すると緊張型頭痛を引き起こします。

特に近年増えているのがストレートネックです。

スマホやPC作業など前傾姿勢が続くことで、頚椎のS字カーブが失われ、

首や肩に大きな負担がかかります。放置すると手のしびれやめまいの原因になることも。

南九州市や枕崎市でも、デスクワークの増加により同様の症状に悩む方が増えています。


②原因:医学的根拠に基づく考察

  1. 胸椎(胸郭)の機能低下

     背中が丸くなり胸椎の動きが硬くなると、首が過剰に動いて代償し、ストレートネックを悪化させます。

  2. インナーユニットの弱化

     腹横筋や多裂筋など深層筋が弱いと、体幹が不安定になり、肩や首が代わりに緊張。

  3. 前方頭位(頭の位置のずれ)

     頭が前に出ると、首の筋肉が常に頭を支える状態に。

     この姿勢が続くと自律神経の乱れや倦怠感につながることもあります。


③アーク鍼灸整骨院の施術アプローチ

  1. 姿勢分析

     ストレートネックや猫背、骨盤の傾きなどを評価。

     画像を使って「なぜ痛いのか」を明確に説明します。

  2. 骨格×深層筋調整で根本改善

     筋膜リリースで柔軟性を高め、骨盤矯正で全身バランスを調整。

     必要に応じて鍼灸も併用し、深部の筋緊張を解消します。

  3. ピラティスによる再発予防

     体幹を安定させ、正しい姿勢を維持するための筋肉を強化。

     ご自宅でできるセルフエクササイズも指導し、再発しにくい身体へ導きます。

よくある質問

Q1. ストレートネックはどれくらいで良くなりますか?

A. 症状や生活習慣によりますが、1〜2ヶ月で痛みの軽減、3〜4ヶ月で痛みの繰り返さない姿勢の獲得を目指します。

Q2. 服装はどうすればいいですか?

A. Tシャツ・スウェットなど動きやすい服装がおすすめです。

Q3. 保険は使えますか?

A. 急性期の痛みには保険適用が可能です。慢性症状や姿勢改善は自費診療となります。

まとめ

長年の肩こり・頭痛は「姿勢の連動性」が原因であることが多く、

年齢のせいではありません。

アーク鍼灸整骨院では、

姿勢分析 × 骨格×深層筋調整 × ピラティス指導

の3本柱で根本改善と再発防止を実現します。

南九州市・指宿市・枕崎市・南さつま市の皆様の健康を、

地域密着でサポートしています。

📚参考文献・引用元

  • アーク鍼灸整骨院「肩こり(首・肩の痛み)」ページ

    https://www.ark-kagoshima.com/contents/kata/

  • 竹井仁(2016). 筋膜リリースのすべてがわかる本. 高橋書店.

  • Kendall FP et al. (2005). Muscles: Testing and Function with Posture and Pain. Lippincott Williams & Wilkins.

執筆者:アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

理学療法士・はり師・きゅう師・柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、これまでの経験・実績を基に情報を発信し、少しでも多くの方の助けになるよう努めている。

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