【症例報告①】レントゲンでは異常なし、でも肩が痛い… 50代女性の腱板損傷の改善例

2025年08月22日

【患者様/枕崎市・50代・女性・農業】

「朝起きたら急に肩が痛くて上がらない…」と、枕崎市にお住まいの50代女性がご来院されました。家事や日常生活で肩を動かすたびに痛みが走り、夜間もズキズキする痛みで眠れない日々が続いていたそうです。

整形外科を受診したものの、「骨に異常はない」と言われ、五十肩との診断で湿布と痛み止めを処方されるも改善が見られず、当院にご相談いただきました。

 

詳しい検査で痛みの根本原因を特定

肩の状態を詳しく把握するために、問診・動作分析・徒手検査を行いました。

1. 姿勢評価

お仕事内容による猫背と巻き込み肩の傾向がみられ、肩甲骨の可動性が低下していました。

2. 可動域検査

腕を外転していくと、60〜120°で強い痛みが出現し、ペインフルアークサイン陽性。腱板損傷やインピンジメントを示唆しました。

3. 筋力検査

ジョブテストで外転保持に筋力低下と疼痛が出現。棘上筋の関与が強く疑われました。

4. 特殊テスト

  • Neer impingement sign:陽性(肩峰下インピンジメントを示唆)

  • Hawkins-Kennedy test:陽性(インピンジメント傾向あり)

  • Drop arm test:陰性(完全断裂は否定的)

  • Speed test / Yergason test:陰性(上腕二頭筋長頭腱炎は否定的)

5. 触診

棘上筋腱付着部に強い圧痛を確認しました。


👉 これらの所見から、**レントゲンには写らない軽度〜中等度の腱板損傷(棘上筋主体)**が痛みの根本原因と判断しました。不良姿勢による肩甲骨の動きの硬さが負担を増やし、損傷につながったと考えられます。

痛みを早期に抑え、根本改善を目指す施術

当院では、以下の内容で施術を行い、早期の症状改善と再発防止を図りました。

  1. 物理療法: 炎症と痛みを鎮めるため、患部にハイボルト療法を実施。

  2. 手技療法: 緊張した肩周りの筋肉を丁寧に筋膜リリースで緩め、硬くなった肩甲骨の動きを改善するモビライゼーションを行いました。また、姿勢を整えるための骨格調整も実施しました。

  3. セルフケア指導: 日常生活での負担を減らすための姿勢アドバイスや、ご自宅でできる簡単なストレッチをお伝えしました。

 

症状は徐々に改善し、痛みなく生活できるように

  • 2回目: 施術後、夜間痛が軽減し、ぐっすり眠れる時間が増えました。

  • 5回目: 日常生活での痛みがほとんど気にならなくなり、安心して家事に取り組めるようになりました。

  • 8回目: 痛みが完全に消失し、肩の可動域も正常に戻ったため、施術を終了しました。今後は再発予防のためのセルフケアを継続していただいています。

「年のせいかな…」と諦めかけていた痛みがなくなり、患者様にも大変喜んでいただけました。

担当者からの一言

今回のケースのように、レントゲンで異常が見つからなくても、筋肉や腱、関節の動きに問題が隠れていることは少なくありません。特に夜間の痛みは、腱板損傷のサインである可能性があります。 「どこに行っても良くならない」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、お一人おひとりの症状に合わせた根本原因を見つけ、改善へと導くお手伝いをさせていただきます。

執筆者:アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

理学療法士・はり師・きゅう師・柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、これまでの経験・実績を基に情報を発信し、少しでも多くの方の助けになるよう努めている。

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