バレリュー症候群（頭痛、吐き気、めまい）

交通事故による頭痛・吐き気・めまい（バレリュー症候群）

交通事故は、身体に大きな衝撃を与え、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。特に、頭痛、吐き気、めまいといった症状は、事故直後だけでなく、時間が経過してから現れることもあります。これらの症状の一因として「バレリュー症候群」が知られています。南九州市、枕崎市、指宿市、南さつま市にお住まいの皆様、交通事故後の不調は放置せず、早期に適切な対処を行いましょう。

交通事故の際、身体は瞬間的に大きな力を受けます。特に首や背中などは、急激な前後・左右の動きにより、筋肉や靭帯、神経に損傷を受けることがあります。このような損傷は、事故直後には自覚症状がなくても、時間の経過とともに症状が現れることがあるため、注意が必要です。

【起こりうる症状】交通事故後に現れる主な症状として、以下のものが挙げられます。

• 頭痛：首や頭部の筋肉の緊張や神経の圧迫により、持続的な頭痛が生じることがあります。

• めまい：自律神経の乱れや内耳の障害により、平衡感覚が損なわれ、めまいを感じることがあります。

• 吐き気：めまいや頭痛に伴い、吐き気や嘔吐の症状が現れることがあります。

これらの症状は、「バレリュー症候群」と呼ばれる状態である可能性があります。

バレリュー症候群（後部頚交感神経症候群）は、交通事故などで首に強い衝撃を受けた際に、頚部の交感神経が過度に刺激されることで、自律神経のバランスが崩れ、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、血圧低下などの症状が現れる状態を指します。事故直後ではなく、数週間から数ヶ月経過してから症状が現れることもあり、見逃されやすい傾向があります。

放置するとどうなる？

これらの症状を放置すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、症状が慢性化し、治療が難しくなる可能性があります。特にバレリュー症候群は、自律神経の乱れによる多様な症状を引き起こし、生活の質を大きく低下させることがあります。早期の適切な対応が、症状の悪化を防ぐ鍵となります。

そうならないために

交通事故後、以下の点に注意して適切な対応を行いましょう。

1. 早期の医療機関受診：事故直後に症状がなくても、専門の医療機関で検査を受けることが重要です。

2. 症状の記録：頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れた場合、日時や状況を詳細に記録し、医師に伝えることで、適切な診断と治療につながります。

3. 専門的な治療の受診：自律神経の乱れや筋肉・骨格の問題に対する専門的な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。