【症例報告㉘】夜も痛くて腕が上がらない「四十肩」|枕崎市・47歳女性の施術例

2026年09月19日

【この記事を3行でまとめると】

・枕崎市在住の47歳女性。2週間ほど前から明確なきっかけなく肩の痛みが出現し、夜間痛や腕の上げづらさ、着替えなど日常生活にも支障があり、医療機関で「四十肩」と説明を受けた後に来院。

・痛みが強い時期は、当院で用いる物理的アプローチの一つとしてハイボルト施術を行い、痛みや動かしやすさを確認しながら、胸郭・肩甲帯・肩関節など「腕を上げるために必要な動き」を段階的に評価・施術。

・3か月間、肩だけでなく肩甲上腕リズムや胸郭、必要に応じて肘・前腕まで機能解剖に基づいて確認し、日常生活での支障を減らしながら機能回復を目指しました。

 


患者様情報

47歳・女性/枕崎市在住/調理関係

約2週間前から、特に思い当たる原因なく肩に痛みが出現。

腕を上げる動作や着替えで痛みがあり、夜間痛もみられていました。

医療機関を受診し、「四十肩」と説明を受けた後、当院へ来院されました。


肩の痛み・腕の上げづらさでは「肩だけ」を見るわけではありません

腕を上げる動作は、いわゆる肩関節だけで行われているわけではありません。

肩甲上腕関節・肩鎖関節・胸鎖関節・肩甲胸郭関節などが連動し、さらに胸椎や肋骨などの胸郭の動きも関係します。また、実際の仕事や日常生活では、肩から肘・前腕・手までが連動して動きます。

そのため当院では、胸郭 → 肩甲骨 → 肩関節 → 肘 → 前腕』まで必要に応じて確認し、腕を上げる動作のどこで動きづらさが出ているのかを機能解剖に基づいて評価します。

肩以外が原因と決めつけるのではなく、肩を含めた上肢全体の動きや使い方を確認することを大切にしています。


アーク鍼灸整骨院での施術

① ハイボルト施術|痛みが強い時期のアプローチ

初期は夜間痛や腕を動かした際の痛みが強かったため、当院で用いる物理的アプローチの一つとしてハイボルト施術を行いました。

痛みが強い時期に無理に肩を動かすのではなく、施術前後の痛みや動かしやすさを確認しながら、その時点で動かせる範囲を評価していきます。

※感じ方や経過には個人差があります。

▶︎ハイボルト施術の詳細はこちら

② 骨格×深層筋調整|肩の機能回復を目指す

痛みの状態を確認しながら、当院の骨格×深層筋調整として、胸郭・肩甲帯・肩関節周囲への徒手的なアプローチや運動を行いました。

特に重視したのが、

・胸郭の動き
・肩甲骨の動き
・肩甲上腕リズム
・肩関節を構成する各関節の動き
・肘や前腕の回内・回外

です。肩だけを施術するのではなく、「腕がスムーズに動くために必要な機能」を一つずつ確認しながら進めていきました。初回施術後には、腕を動かした際の負担感に変化がみられました。

▶︎骨格×深層筋調整の詳細はこちら

③ 日常生活・仕事での負担を減らす

今回の患者様は調理のお仕事をされています。

腕を前に出しての作業や、包丁・鍋などを扱う動作が多いため、施術だけでなく仕事中にどのような動作で肩への負担が出やすいのかも確認しました。

日常生活や仕事を続けながら、できるだけ負担を増やさない身体の使い方も一緒に考えていきます。


3か月間の施術経過

経過 状態・施術内容
初回 ▶︎夜間痛・挙上時痛あり。ハイボルト施術を行い、胸郭・肩甲帯の動きを確認。施術後、腕を動かした際の負担感に変化がみられました。
3週間 ▶︎夜間痛は残るものの、日中の動作が少し楽に。胸郭・肩甲骨の動きを中心に確認しました。
6週間 ▶︎夜間痛の頻度が減り、着替えなどの日常動作にも変化。肩甲上腕リズムや肩周囲の動きを確認しながら、可動域へのアプローチを段階的に増やしました。
9週間 ▶︎高い位置へ腕を伸ばすなど、できる動作が増える。調理の仕事動作も含め、肩・肩甲骨・胸郭の連動を再評価しました。
12週間 ▶︎夜間痛や着替えなど、当初困っていた日常生活上の支障に軽減がみられました。状態を確認しながら、機能維持のための運動・セルフケアへ移行しました。

※上記は本症例における経過です。自然経過や生活環境など複数の要因が関係するため、すべての方が同様の経過をたどるものではありません。


「四十肩・五十肩は時間がかかる」と言われた方へ

四十肩・五十肩と呼ばれる肩の症状は、程度や時期によって回復までに時間を要することがあります。

しかし、「時間がかかる=何もせず待つしかない」というわけではありません。その時の状態に合わせて、

・痛みを増やさないよう活動量を調整する
・夜間痛や着替えなど日常生活の負担を減らす
・胸郭や肩甲骨など動かせる部分の機能を保つ
・肩関節の動きを段階的に確認する
・仕事で肩に負担が集中しにくい身体の使い方を考える

といった対応を行っていきます。

今困っている日常生活への支障を減らしながら、できるだけスムーズな機能回復につなげていく。これが当院の肩の痛み・動かしづらさに対する考え方です。


よくある質問

Q1. 四十肩・五十肩は自然に良くなることもありますか?

時間の経過とともに症状が落ち着いていくケースもあります。ただし、痛みや可動域制限が長く続くこともあるため、日常生活への支障が大きい場合は、医療機関で相談しながら状態に応じた対応を検討することが大切です。

Q2. 四十肩・五十肩は動かした方がいいですか?

痛みが強い時期に、痛みを我慢して無理に動かすことはおすすめできません。一方で、状態に応じて痛みの少ない範囲で動かし、肩甲骨や胸郭を含めた上肢の機能を保つことも大切です。

Q3. 夜に肩が痛くなるのは四十肩・五十肩の特徴ですか?

四十肩・五十肩と呼ばれる肩関節周囲の症状では、夜間痛がみられることがあります。ただし、腱板損傷や石灰沈着性腱板炎など他の肩疾患でも夜間痛が起こることがあります。強い痛みが続く場合は、医療機関での検査も検討します。

Q4. 四十肩・五十肩は肩だけ施術すればいいですか?

肩の痛みや動きづらさの背景は一人ひとり異なります。腕を上げる動作には、肩関節だけでなく肩甲骨・鎖骨・胸郭などの協調した動きも関係するため、当院では必要に応じて上肢全体の動きや生活動作を確認します。

Q5. 四十肩・五十肩はどれくらいで良くなりますか?

回復までの期間は、症状の程度や発症からの期間、生活・仕事での負担などによって異なります。数か月以上を要する場合もあるため、期間だけでなく、夜間痛や着替え、仕事など日常生活で困っていることの変化を確認しながら対応します。


枕崎市で四十肩・五十肩にお悩みの方へ

アーク鍼灸整骨院 鹿児島院では、痛みが出ている肩だけを見るのではなく、肩甲骨・胸郭、必要に応じて肘・前腕まで含めた上肢全体の動きを確認します。

痛みに配慮したアプローチ
→ 機能回復を目指した評価・施術
→ 日常生活・仕事での負担軽減

この3段階を基本に、一人ひとりの状態に合わせて対応しています。

「医療機関で四十肩・五十肩と言われた」
「夜、肩が痛くて眠りづらい」
「腕が上がらず着替えがつらい」
「仕事で肩を使うのがつらい」

このような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

強い安静時痛や夜間痛、外傷後に腕が上がらない、著しい筋力低下、発熱やしびれを伴う場合などは、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、頸椎由来の症状なども考慮する必要があります。早めに整形外科などの医療機関へご相談ください。

※本記事は一症例の経過を紹介したものであり、施術の効果を保証するものではありません。症状や経過には個人差があります。

※本記事は実際の症例をもとに、個人が特定されないよう一部情報を調整しています。

関連ページ・参考

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

腱板損傷、腱板断裂

日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」

日本整形外科学会|肩腱板断裂

執筆者:アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

理学療法士・はり師・きゅう師・柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、これまでの経験・実績を基に情報を発信し、少しでも多くの方の助けになるよう努めている。

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