【症例報告24】南さつま市在住14歳バレーボール男子の有痛性分裂膝蓋骨の改善例|南九州市のアーク鍼灸整骨院

2026年06月25日

【この記事を3行でまとめると】
  • 症状: バレーボールのジャンプや着地でお皿が痛み、南九州市から来院された14歳男子の事例です。

  • 原因: 動的検査で体幹の不安定性と股関節の硬さが見られ、膝が内に入る不良動作(KITO)が負荷の一一因と推測されました。

  • 結果: 骨格調整とピラティスによるスポーツ整体を重ね、約2ヶ月(12回)でスムーズな部活復帰をサポートしました。

🧍‍♀️患者様情報

  • 年齢・性別: 14歳・男性(中学2年生)

  • 居住地: 鹿児島県南九州市

  • 職業/生活背景: 中学校のバレーボール部に所属(ポジション:アタッカー兼レシーバー)。週5日、レギュラーとしてハードな練習をこなす。

  • 症状の経過・発症時期: 約3ヶ月前からスパイクの踏み込みやジャンプの着地時に、右膝のお皿(膝蓋骨)の外側上方あたりに鋭い痛みが発生。整形外科で「有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)」と診断され、湿布と安静を指示される。練習を休むと落ち着くが、部活を再開するとすぐに痛みが再発するため当院を受診。

  • ご利用制度/通院頻度: スポーツ整体(自費コンディショニング)/週1〜2回の頻度で合計12回通院。

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ご来院のきっかけ

「大好きなバレーボールを思い切りやりたいのに、ジャンプや着地のたびにお皿の周りがズキズキ痛む。このままだと大事な大会に出られないかもしれない…」と、ご本人とお母様が非常に焦った様子でご来院されました。

病院で「骨が分かれている(分裂膝蓋骨)」と言われたことで、「もう以前のように跳べなくなるのではないか」という強い不安を抱えられていました。南九州市近郊で、スポーツの怪我や身体の使い方をトータルで診てくれる専門的な整体を探されていたところ、当院のホームページを見つけて足を運んでくださいました。

🔍検査結果と症状の特徴

① 有痛性分裂膝蓋骨の概要

分裂膝蓋骨とは、本来ならば成長期に1つに融合するはずの膝のお皿(膝蓋骨)の骨が、2つ以上に分かれたまま固まってしまう先天的(生まれつき)な状態です。人口の数%に見られ、特に外側上方に多く発生します。通常、分かれているだけでは痛みを伴いません(無痛性)。

しかし、バレーボールのジャンプやダッシュ、踏み込み動作など、膝の曲げ伸ばしが激しいスポーツにおいて、太ももの筋肉(大腿四頭筋)が骨の継ぎ目を繰り返し引っ張り続けることで局所に負担がかかり、炎症や痛み(有痛性)へと変わります。10代前半の成長期アスリートに多く見られる代表的なスポーツ障害の一つです。

② 原因:動作エラーから紐解くメカニカルストレス

アーク鍼灸整骨院では、痛む膝局所へのアプローチだけでなく、臨床仮説としてトレーニング業界などで広く支持されている「Joint-by-Joint理論(ジョイント・バイ・ジョイント理論)」や「運動連鎖(キネティックチェーン)」の視点を取り入れ、身体全体の連動性を評価しました。

動的検査の結果、今回のケースでは「体幹の不安定性」「股関節の機能低下」が、膝の負担に関与している可能性が考えられました。

ジャンプや着地時に骨盤や体幹を支える深層筋(コア)がうまく機能せず、骨盤が後傾気味(後ろに傾く状態)になっていたため、本来スムーズに動くべき股関節の可動性(外に開く、捻るなどの力)が低下していました。これにより、動くたびに膝が内側に折れ曲がり、つま先が外を向く「Knee-in / Toe-out(KITO:ニーイン・トーアウト)」という不良動作パターンが生じやすくなっていたのです。

この連動性の崩れが、太ももの外側の筋肉(外側広筋や大腿筋膜張筋)の緊張を招き、分裂している膝蓋骨の破片を外上方へと引っ張る「外側牽引ストレス(メカカルストレス)」を増大させていた一つの要因と推測し、コンディショニングプランを組み立てました。

🦴姿勢・アライメント評価

柔道整復師の国家資格を持つ施術者が、「フレキシビリティー(柔軟性)」「モビリティー(可動性)」「スタビリティー(安定性)」の3つの視点から、動的アライメントとエラー動作を詳細に評価しました。

  • 柔軟性: 外側広筋、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯、下腿三頭筋(ふくらはぎ)の緊張(タイトネス)

  • 可動性: 股関節の「伸展(後ろに伸ばす)」および「外旋(外に捻る)」可動域の制限

  • 安定性: 腹横筋などの体幹深層筋(コア)の弱化、お尻の筋肉(大臀筋・中臀筋)の出力低下

  • 代償パターン: Knee-in / Toe-out(KITO):スクワットやジャンプ着地時に、体幹の不安定性を補うように骨盤が後傾し、膝が内側に折れ曲がる代償的アライメント(骨格の並び)の傾向。

施術内容:アーク鍼灸整骨院のアプローチ

負担の軽減を目的とした局所へのアプローチに加え、再発の少ない身体作りを目指して「骨格×深層筋調整」と「運動療法(ピラティス)」を掛け合わせたスポーツ整体を行いました。施術はすべて、解剖学・運動力学を修めた国家資格者(柔道整復師など)やピラティス資格者が担当します。

手技療法(骨格×深層筋調整)

膝蓋骨の外側を引っ張るストレスを軽減させるため、外側広筋や大腿筋膜張筋に対して丁寧な深層筋調整(筋膜リリース)を施しました。突っ張りを和らげると同時に、機能が低下していた股関節や骨盤周辺のアライメントを整える調整を行い、関節がスムーズに動きやすい状態を目指します。

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運動療法・ピラティス指導

関節のバランスを整えた後は、体幹の安定性を高め、股関節をお尻から正しく機能させるためのピラティスエクササイズを導入しました。

  • ドローイン: 呼吸と連動させて腹横筋(お腹の深層筋)を活性化させ、着地衝撃に対して骨盤まわりを安定させる土台を作ります。

  • ヒップブリッジ(ブリッジ動作): お尻の大臀筋・中臀筋をピンポイントで刺激し、股関節を後ろに伸ばす・外に捻る筋出力を高めます。これにより、着地時に膝が内側にブレる(KITO)不良動作の抑制を図ります。

  • セルフケア指導: 部活の前後や自宅で実践できる、太もも外側のテニスボールを使った筋膜セルフストレッチを徹底して指導しました。

生活・姿勢指導(スポーツ動作指導)

バレーボールのスパイク時における「適切な着地動作」のフォーム指導を反復しました。骨盤をしっかり立て、膝だけで耐えるのではなく「股関節とお尻の筋肉」で衝撃を分散させる感覚を脳と筋肉に覚え込ませ、動作パターンの修正と再発予防へと繋げました。

改善の経過

⚠️ ご注意ください 改善のスピードや経過には個人差があります。当院では局所の負担を減らすテーピング保護やハイボルテージ(高電圧)などの物理療法も組み合わせながら、一人ひとりの状態に合わせて段階的に競技復帰へ導きます。

  • 初回(1回目): 骨格調整と深層筋調整により太もも外側の緊張が緩み、その場での軽い屈伸動作時の突っ張り感が緩和。

  • 3回目(2週間後): 日常生活(階段の上り下りや走る動作)での不快感はほぼ消失。部活では対人レシーブなどの軽いメニューに復帰。

  • 6回目(4週間後): スクワット動作時の「Knee-in / Toe-out(KITO)」のエラー動作が減少傾向。お尻の筋肉を使った着地を意識できるようになる。

  • 8回目(6週間後): スパイク練習(全力ジャンプ)を開始。連続して跳んでも、膝へのはっきりとした不調が出ない状態を維持。

  • 12回目(2ヶ月後): 全力プレイ時の痛みが解消。体幹の安定性と股関節機能の連動性が定着。部活へ完全復帰し、目標だった大会にスタメンでフル出場を果たす。

💬患者様の声

「最初は整形外科で『骨が分かれている』と言われて、もう大好きなバレーボールができないんじゃないかと本当にショックでした。でも、アーク鍼灸整骨院の先生が『痛いのは膝だけど、体幹やお尻の筋肉を上手に使うことが大切だよ』と教えてくれて、自分の身体のクセがよく分かりました。

整体だけじゃなくて、ピラティスの動きを教えてもらってから、ジャンプの着地がピタッと止まるようになって、ブレずに跳べるようになりました!痛みを気にせず、思い切りスパイクを打てた時は本当に嬉しかったです!」(14歳男子・南九州市在住)

🧑‍⚕️担当者からのコメント

今回の分裂膝蓋骨(有痛性)の事例は、スポーツ障害における「結果としての膝の不調」に対して、「体幹の不安定性や股関節の機能不全」という運動連鎖のエラーが深く関与していた可能性が考えられるケースでした。

成長期のアスリートに対して、痛む膝だけにアプローチするだけでは、競技復帰した瞬間に同じメカニカルストレス(機械的負荷)がかかって再発を招くことがあります。当院のスポーツ整体では、臨床仮説として支持されているジョイントバイジョイント理論の考え方をベースに、全身の動きの連動性を整えるアプローチを重視しています。不安定な体幹(スタビリティ低下)と動きの硬い股関節(モビリティ低下)を見極め、ピラティスなどの運動療法で動きのエラー(KITO)の修正を図りました。

成長期の骨が未完成な時期だからこそ、単なるお休みを促すだけでなく、「なぜそこに負荷がかかるのか」という理由に目を向けた動作指導が不可欠です。私たちは「練習を休みたくない」「大切な試合に間に合わせたい」という学生アスリートと保護者様の想いに寄り添い、サポートいたします。

Q&A

Q1. 分裂膝蓋骨(膝のお皿の痛み)と言われましたが、部活は完全に休まなければいけませんか?

状態によりますが、必ずしも完全に運動を中止する必要はありません。 痛みが激しい急性期や重症例では局所の安静が必要ですが、現代のスポーツ医療では痛みをコントロールしながら活動を継続させるアプローチも一般的です。多くの場合、体幹の弱さや股関節の硬さなど膝以外に要因があるため、当院では膝に負担をかけない身体の使い方(ピラティス)を並行して行い、できるメニューを消化しながら早期の完全復帰を目指します。

Q2. 夏場や汗をかく季節にスポーツをしていて、急に膝の痛みが強くなるのはなぜですか?

大量の汗による脱水やミネラル不足は、筋肉の微細な硬化(筋スパズム)を招く一因となり、結果として骨への牽引ストレスを強める可能性があります。 脱水だけが膝痛の主因になるわけではありませんが、ジャンプ競技では太ももの筋肉が疲労して硬くなると、膝のお皿を引っ張る力が強くなり、痛みを誘発しやすくなります。当院では施術だけでなく、適切な水分・栄養補給のアドバイスも行っています。

Q3. 今回のようなスポーツの怪我のコンディショニングは保険適用になりますか?またどのような服装で行けばいいですか?

スポーツにおけるパフォーマンス向上や、運動連鎖の崩れに対する動作改善・ピラティスを用いたコンディショニングは、自費診療の「スポーツ整体」としての対応となります。 初診時に丁寧なカウンセリングと動作評価を行い、最適なプランをご説明いたします。服装については、膝や股関節の動きを細かく検査したり運動療法を行ったりするため、動きやすい服装(ハーフパンツやジャージなど)でお越しいただくか、お着替えをお持ちいただけますとスムーズです。

📑まとめ

アーク鍼灸整骨院では、目の前の痛みを取り除くだけでなく、お一人おひとりの身体の使い方のクセを見つけ出し、Joint-by-Joint理論に基づいた根本的なアプローチを行っています。予約優先制を導入しており、待ち時間を最小限に抑えてスムーズに施術を受けていただけます。

南九州市を中心に、近隣の南さつま市(南さつま市 産後骨盤矯正)枕崎市(枕崎市 腰痛 整骨院)、指宿市(指宿市 肩こり改善)からも、スポーツの怪我や産後の骨盤矯正、頑固な姿勢改善(南九州市 姿勢改善 ピラティス)でお悩みの方に多くご来院いただいております。諦める前にぜひ当院へお気軽にご相談ください。

🔗参考文献・引用元

 

執筆者:アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

アーク鍼灸整骨院 院長 坂元 大海

理学療法士・はり師・きゅう師・柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、これまでの経験・実績を基に情報を発信し、少しでも多くの方の助けになるよう努めている。

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